茂野麺紀行 第78回 丸長中華そば店

丸長(まるちょう)と言えば、ラーメン通にはかなり有名な店で、ここをルーツにした丸長系というラーメン屋さん、つけ麺屋さんは都心に限らず、だいたい東日本や甲信越にも広がっています。あのつけ麺の大勝軒のルーツでもあるらしいですね。場所は荻窪駅の南口を出て、線路沿いの道を阿佐ヶ谷方向へ少し行った辺り。かなり駅から近いです。

荻窪は、ラーメンのメッカであり、この麺紀行にも最近になって春木屋、そして春木家本店と立て続けにご紹介しています。そして今回の丸長を加えると、集中的に麺紀行に掲載したということになりますが、実は今回は意識して荻窪に行ったわけではなく、知り合いのミュージシャン(北湯口舞さん)のライブが四面道(青梅街道と環八の交差点)に近いルースターというライブハウスに出演し、その応援に駆けつけたついでであります。

やや太めで、もちもちっとした感触の麺。
外観は、ごくごく普通の中華料理屋さんという雰囲気ですね。

いや、ついでという言葉では名店に申し訳ない。ごめんなさい。確かについでには違いありませんが、以前からこの店には憧れに近いくらいの想いを抱いており、ついでが無くてもそろそろ行こうかなとは思っていました。いや、本当です。

店はおじちゃんとおばちゃんお二人で運営しています。ごくごく普通のお店ですね。それほど古めかしい雰囲気はありませんが、現代風でもありません。

注文は、ラーメン。ちょっと迷いました。ここは確かにラーメンの評判も良いですが、なんせかの大勝軒のつけそば(つけ麺)のルーツであるわけで、つけそばが美味しくないわけがないのです。

ビジュアルは、私好みです。スープの色合い、具材の載せ方など割合オーソドックスですね。どんぶりの形状、色合いも至って普通です。

さて、ひとくちスープをすすります。
ウマい!
もう単純な表現で、このひと言に尽きます。
煮干味がとてもいい感じのラーメンですね。

麺は太めで、ちょともちっとしていて、コシも適度でいい。
お値段は650円。
ちょうど良い価格設定です。
味、お値段と総合的に見ると、私の好みで言えば、春木屋さんより好きかもしれません。

ただ、チャーシューは私の苦手なぼそぼそしたタイプですね。
それと、メンマの味付けはちょいと酸っぱ味が強いので、ややそこが気になりました。もちろん、私の好みなので、同店のファンの方々や他の多くの方々には全然問題は無いとは思います。ご馳走様でした。

取材日:2013/2/2

荻窪駅の南口です。
ライブハウスの荻窪ルースターの入口。お店は地下にあります。 この日のライブは前述の北湯口舞(きたゆぐちまい)さんの出演。彼女は岩手県遠野市出身のシンガーソングライター。都内を中心に活躍していて、地元遠野でもライブ活動をされています。
独特のやや低めのボイスで熱唱する北湯口舞さん。後方はギタリストさん。

「丸長中華そば店」
東京都杉並区荻窪4-31-12
TEL: 03-3391-7518