歳末の慣わしとなっている『年越しそば』は江戸時代の半ば頃から食べられていたようで、その由来は古くいろいろな説が存在します。
鎌倉時代に博多の承天寺(しょうてんじ)で年末を越せない、町人たちに『世直しそば』として『そば餅』を振舞うと翌年から町人に運が向いてきたと
以来、『福そば』を食べるようになったという説。
室町時代に関東三長者の一人、増淵(ますぶち)民部(たみべ)が大晦日に無事息災を祈り
世の中に めでたきものは そばの種
花咲き稔 三稜(みかど)納まる
と詠い、家人と(そばがき)を毎年食べたのが始まりという説。
また、そばが細く長く伸びることから『長寿そば』『伸びそば』という縁起物説。
逆に、そばは切れやすいことから『縁切りそば』『年切りそば』という厄払い説。
この説は、残さず食べ切ることが肝心とか。