早苗が植わった田んぼの上を風が渡っていく、五月。
中国から伝来したといわれるお茶も新茶が出回る季節です。
日本には中国から伝わったものがたくさんあリます。
今、話題のダッタンソバもその一つです。
ダッタンとは、タタールという蒙古系の一部族の呼称で、ダッタンソバという名前は、この植物のラテン語の学名『タタール人のそば」からきています。
しかし、現地中国では「苦(にが)ソバ」と呼んでいます。
まさに少し苦さのある味が特徴なのですが、関心をもたれている最大の理由は、健康に良いためのようです。
毛細血管の弾力を保つといわれる物質「ルチン」が普通ソバの80倍(※)以上も含まれているからです。
ダッタンソバが育つのは標高の高い場所。
紫外練も強いので、ダッタンソバは、体内でルチンを大量に作り、紫外線から身を守るのだそうです。