おそばのはなし 霜月 おそばのはなし 霜月 秋も深まり燃え立つような紅葉がひときわ艶やかさを増す季節そば好きが心静かに味わう「新そば」シーズンの到来です。蕎麦には「夏そば」と「秋そば」がありますが、味・香・色ともに優れている「秋そば」はそば通の方にとって待ち遠しいものであり「新そば」として市場に出回ります。いま、一年中いつでも食べることができる蕎麦は、米や小麦などの穀類に比べると低カロリーでルチンやビタミンB1・B2、リン、食物繊維などが豊富に含まれるため健康ダイエット食としても注目されています。蕎麦の粋な食べ方は江戸の小咄(こばなし)にありますが、夏目漱石の小説「我輩は猫である」の中で迷亭先生が講釈する小粋な食べ方を抜粋すると「こう、一としゃくいにひっかけてね」「この長い奴へツユを三分(さんぶ)一(いち)つけて、一口に飲んでしまうんだね。噛んじゃいけない。噛んじゃそばの味がなくなる。つるつると喉を滑り込むところがねうちだよ」「笊(ざる)は大抵三口半か四口で食うんですね」とあります。 「しげの」の麺は、ご家庭でも手軽においしくお召し上がりいただけるよう熟成乾燥させた乾麺です。昔ながらの職人の技を生かした深い味わいやコシの強さ、シコシコとした歯応えのど越しのよさ、保存しやすさなどの理由から世代を超えたお客様から大きな支持をいただいております。朝夕は、めっきり冷え込むようになり暖かい食べ物が何よりのご馳走ですね。湯気の向こうに幸せの笑顔が見える麺類をご家庭でゆっくり味わってはいかがでしょうか。 茂野製麺株式会社広告 朝日新聞千葉版 2004年11月 掲載