おそばのはなし 皐月 おそばのはなし 皐月 早苗が植わった田んぼの上を風が渡っていく、五月。中国から伝来したといわれるお茶も新茶が出回る季節です。日本には中国から伝わったものがたくさんあリます。今、話題のダッタンソバもその一つです。ダッタンとは、タタールという蒙古系の一部族の呼称で、ダッタンソバという名前は、この植物のラテン語の学名『タタール人のそば」からきています。しかし、現地中国では「苦(にが)ソバ」と呼んでいます。まさに少し苦さのある味が特徴なのですが、関心をもたれている最大の理由は、健康に良いためのようです。毛細血管の弾力を保つといわれる物質「ルチン」が普通ソバの80倍(※)以上も含まれているからです。ダッタンソバが育つのは標高の高い場所。紫外練も強いので、ダッタンソバは、体内でルチンを大量に作り、紫外線から身を守るのだそうです。 「しげの」の麺は、ご家庭で手軽に美味しくご賞味いただけるよう熟成乾燥させた乾麺です。昔ながらの職人技を活かした深い味わいやコシの強さ、シコシコとした歯応え、喉越しのよさ、保存しやすさなどが高く評価され、心のこもった贈り物として世代を超えた多くのお客さまから大変喜ばれております。時節がら、冷水でささっと締めたタッタンソバに、舌つづみを打つのも一興(いっきょう)かと思います。薫風(くんぷう)が、大陸の風に思えてはきませんか?(※) 大妻女子大学教授・松本憲一氏の数値による 茂野製麺株式会社広告 朝日新聞千葉版 2005年5月 掲載