江戸の食文化といえば、初鰹、鮨、鰻、天ぷら、そしてそば。とくに寺院では、生食を摂らないため、そばの文化が発展しました。「寺方蕎麦」という言い方があるぐらい、そばは寺院と関係が深く、寺領で栽培され、食され、檀家にも振る舞われました。とはいえ、寺院では殺生戒から鰹節が使えないため、そば汁も美味とはいえない。相性がいいとされる酒も飲めない。そのため寺院ではそば切りが発展し、これが江戸のそばの普及とレベルアップに貢献したといわれます。ちなみに、寺院内での蕎麦は「寺方蕎麦」で、寺院のすぐ近くの蕎麦は「寺前蕎麦」「門前蕎麦」。この絵は浅草「浅草寺」の門前町で、左上の瓦塀が浅草寺。蕎麦屋は尾張屋。
古都・鎌倉は寺の町。
ハイキング&そばを楽しむ一日。
数々の古寺・名刹が、人々の心にやすらぎをもたらす鎌倉。三方を山で囲まれ、気軽に楽しめる魅力的な低山ハイキングコースでもあります。緑に包まれた山道、音もなく流れる小川、季節の花が咲く古寺の境内--。
鎌倉幕府が誕生して8 0 0 余年、その歴史のドラマは、ひび割れた石段や土塀にも刻まれています。また、寺院あるところ、おいしいそば屋もあり。手打ちそばや、職人が手をかけた豆腐料理は、小さな旅にまた一つ楽しさを添えてくれます 古都・鎌倉は、豊かな自然と歴史のドラマに彩られた町。数奇な運命をたどった鎌倉武士たちに思いをはせ、ひっそりと咲く花々を愛でながら、のんびりと古寺・名刹を散策するのも、時にはよいものです。なだらかな山道のハイキングコースを備えた鎌倉は、そんなスローで豊かな時間を楽しむには、うってつけのスポットといえます。 
世に「鎌倉五山」と言われます。これは、鎌倉幕府の執権、北条氏が定めた禅宗寺院の格付け制度。この五山制度は京都にも適用されています。鎌倉では、建長寺が第一位とされ、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺と続きます。 なかでも建長寺は、瑞泉寺脇から六国峠を経てこの寺へと至る天園ハイキングコースを備えています。所用時間は1時間半?2時間のコースなので、年配の方でもほどよい運動に適しています。
寺院の多い鎌倉は、『つるつる』読者であれば、「寺前蕎麦」も気になるところ。ここ鎌倉では、職人技が生きた本格派のそばや豆腐料理を堪能することができます。ハイキングの前や後に、ちょっと奮発して〈和〉を味わう。スローフードなひとときをお楽しみあれ。

日本初の禅師道場「建長寺」 5代執権の北条時頼は、仏教に深く帰依し禅宗に 傾倒。中国から蘭渓道隆(らんけいりゅうどう)を 招き、建長5 年(1253 年)に建長寺を創建した。日 本初の禅師道場で、京都の仏教から独立した鎌倉仏 教の始まりとなった寺院だ。総門(巨福門)、山門 (三門)、仏殿、法堂が一直線に並ぶ伽藍配置は宋の 禅宗様式。15 世紀前半に二度の火災に遭い、江戸期 に沢庵禅師によって再建された。 | |
鎌倉アルプス「天園ハイキングコース」
鎌倉駅→バス→大塔宮→徒歩→天園コース入口(瑞泉寺脇)→貝吹地蔵→ 最高峰の太平山を中心とするこの一帯鎌倉アルプス」と呼ばれ、とくに眺 天園(六国峠)→大平山→百八やぐら→勝上巌展望台→半僧坊→建長寺
最高峰の太平山を中心とするこの一帯は、「鎌倉アルプス」と呼ばれ、とくに眺 めのよいスポットです。建長寺からスタートするコースもありますが、途中で約25 0 段の階段を昇ることになるため、逆側の瑞泉寺の手前からスタートするコースをお 薦めします。
まずは、J R 鎌倉駅からバスで大塔宮へ。徒歩15 分程の瑞泉寺の手前がコースの入口。民家の脇にあって少し分かりづらいので、表示を見落とさないように! 最初に出会うのは、貝吹地蔵です。この地蔵は、鎌倉幕府の滅亡時に敗走する北条一門を導いたとされています。さらに歩みを進めると、しばらくは見事な杉並木が続き、20 分程で天園に到着。その昔、伊豆、相模、駿河など六つの国を眺望できたことから「六国峠」とも呼ばれています。茶屋もあるので、しばし景色を眺めひと休み。(ホッ) この峠から5 分程で、太平山へ。コースの半分の地点です。 しばらく行くと、覚園寺の裏へ抜ける分岐点にさしかかります。ちょっと寄り道すれば、大小のやぐらの数々が---。ここは、百八やぐら。この中には石仏が祀られています。
再びコースに戻り、十王岩を眺めつつ勝上巌展望台へ。
建長寺の境内や鎌倉の中 心街、さらに由比ヶ浜を眺望できます。5 分程で半僧坊、建長寺の入口です。拝観料 (3 0 0 円)を払って境内に入ります。こ こまで約3 ・5 キロ、所用時間は1 時間半 から2 時間。何やらお腹のほうも---。
●鎌倉市観光課/0462-22-3000

そばと豆腐料理に舌鼓「庄北の鎌倉」
■鎌倉市山ノ内403- 2 TEL.0467- 23- 7055
北鎌倉駅から徒歩3分、
営業時間11:30 〜17:00 、火曜定休。
寺町の“粋”を感じさせる、そばと豆腐料理が味わえる店。
バラ エティー豊かなメニューも、この店の自慢の一つ。北海道産のそば 粉を使ったそばは、コシが強く、のど越しもほどよい。胡麻豆腐や 味噌田楽などもついたお得なセットメニューもあります。
天ざる 1950 円、あじさい膳1500 円、もみじ膳2000 円、萩御膳2500 円ほか。
さむ〜い季節に、うれしいアツアツ
お好みの具材で楽しむ
味噌煮込みうどん
味噌煮込みといえば、名古屋の名物。 各地でも各様に楽しまれています。一 人前の小さな土鍋のフタを開けると、 ふわぁ〜と湯気が湧き立ちグツグツと 煮立った鍋の中にお月様のように卵が 顔をのぞかせている。何とも食指を動 かされる光景ですね。鍋のフタにうど んをとって食べるのが、本場の食べ方 だとか。これからの季節旬の野菜をお 好みの具材を入れて、ご家族で楽しん でみては。
●材料(人数分)
手折りみそ煮込うどん
トリ肉、ニンジン、ダイコン、ネギ、コンニ ャク、サヤインゲン、この他季節の野菜
●レシピ
1.一人前の小さな土鍋に、七文目ほどまで 水を入れ、沸騰したら煮えにくいニンジ ン、ダイコンを先に入れます。
2.うどん、トリ肉を入れ、煮込みます。
3.そして斜に切ったネギ、この他季節の野 菜などをお好みで入れ、煮立てます。
4.うどんを入れてから約7 分たったら「みそ煮 込スープ」よくかきまぜながら入れます。
5.卵を割って落とし、フタをとじます。煮立ってきたら、でき上がり。