かんなづき(10月)

秋、新そばの時期になると
山間のそば処では 親戚や近隣の人々を招いて
《そば振る舞い》が行われます。

 新蕎麦の ふるまひ続く 里々に

どこか華やぎのあるこの句は
江戸時代の魚文という俳人が
《そば切りは、ハレの日の食べ物》
という習慣があった甲斐の国で
作物の収穫を祝って感謝する里人の
つかの間の平穏な一日を詠んだものです。

当時、そば切りを作るには
大変な時間を手間がかかりました。
江戸時代の農書には、
「万人の食料を作る農民が多忙な時期を割いて
そば切りを楽しんだり、
そば切りのような旨いものを食べ慣れ
旨さの虜になれば
勤勉第一の農民に不向きである」と、あり
ごく限られた日だけの食べ物でした。

***

「しげの」の麺は、ご家庭で
手軽においしく味わえる乾めんです。
味にもコシの強さにも、
昔ながらの職人の技が
活きている麺を熟成乾燥させます。
熟成麺ならではのシコシコした
歯ごたえと、のどごしの良さで
大変喜ばれています。

いま、何でも自由に食べられる時代では、
食べ物に感謝する心も薄れがちです。
時には、「食育」という言葉を噛みしめながら
食欲の秋をじっくり味わってみませんか。

茂野製麺轄L告 朝日新聞千葉版 2003年10月 掲載


2003年10月

2004年度版おそばのはなし「神無月」


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